オルカンとは?
投資を始めたばかりの人にとって、大きな悩みのひとつが「何に投資したらよいのか」だと思います。
ネットなどで人気の商品を調べたり、投資に詳しい人に聞いたりすると、よく「オルカン」という商品を聞くのではないでしょうか?
この記事では、「オルカン」についてご紹介します。
オルカンって何?
「オルカン」とは、「全世界の株式」を投資対象とする投資信託「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」のことです。この投資信託を運用するのは、三菱UFJアセットマネジメントです。
オルカンは、MSCI オール・カントリー・ワールド・インデックス(配当込み、円換算ベース)に連動する投資成果をめざして運用されています。この指数は、日本やアメリカを含む先進国23ヵ国と新興国24ヵ国の合計47ヵ国の株式が算出対象となっており、全世界の株式の約85%をカバーしています※。つまりオルカンを持つことで、世界各国の株式に投資することになるのです。
※2024年3月末時点の数値です。
オルカンのメリット
オルカンのメリットは、低コストで世界各国の株式に投資することができることです。投資信託は保有している間に信託報酬という手数料(コスト)が差し引かれ続けるのですが、オルカンは0.05775%以内と業界最低水準です※。さらに、購入時にかかる手数料、売却時にかかる信託財産保留額ともにゼロ円です。
三菱UFJアセットマネジメントは、業界最低水準の運用コストを目指す一環として、他社類似ファンドに係る信託報酬率が下回る場合、信託報酬率を引き下げることを基本としているとのことなので、今後も継続的に低コストであることが見込まれます。
※2024年6月末時点の数値です。
オルカン1本はリスクが高い
良い投資信託であることもあり、「投資はオルカンだけでよい」と思われている方も非常に多いです。しかし、オルカンは株式のみに投資している投資信託であるため、特に初心者にとってはリスクの高い商品であると考えています。
例えば、リーマン・ショックのときには、「全世界株式」は1年4カ月で55%超も下落し、。暴落前の高値を回復するのに7年弱かかっています。たとえ長期保有と考えて投資を始めたとしても、このような暴落が起きると、その損失に耐えられず売却をしてしまう方も多いのではないでしょうか。
オルカンを買うのであれば、
① 債券など別資産を投資に組み込み、投資資産全体のリスクを引き下げる
② オルカンを買う金額を資産全体の一部にとどめる
ことをお薦めします。
まとめ
今回は三菱UFJアセットマネジメントが運用し、全世界の株式を投資対象とする投資信託「オルカン」についてまとめました。
この記事が皆さんの参考になれば嬉しいです。